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南多摩尾根幹線 唐木田工区着手へ現況

東京都が2015年(平成27年)2月に「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定してから約2年。

今年度からようやく唐木田工区が着手する予定らしいので、現在の様子を見てきました。

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▲「ぐりーんうぉーく」前の交差点から着手予定区間

東京都が「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定したのは2015年(平成27年)2月18日のこと。その計画では現在暫定的に整備されている道路を「平面4車線」で整備し、連光寺の区間についてはトンネルで整備する方針でした。

とりわけ、唐木田~稲城の区間は掘割式で計画されていたものを平面式に都市計画変更をし、それに伴う環境影響評価も行うこととしていて、現在その手続きが行われていると思われます。(私の予想では今年度中に素案が出てくる)

一方、唐木田以西の区間についてはもともと平面で都市計画決定されていたため、設計ができ次第着手すると整備方針の説明会でも説明がありました。今回着手するのはこの以西の区間です。

「南多摩尾根幹線の整備方針」の策定についてー東京都都市整備局

当時のブログ記事
南多摩尾根幹線 整備方針を策定 平面4車線化へはずみ?

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着手するのは「ぐりーんうぉーく多摩」前の交差点~大妻女子大前の交差点間で、整備方針通り「平面4車線化」する計画です。

現在はこれらの交差点には名前はありませんが、説明会資料によるとそれぞれ名前が付けられる予定だそうです。ただし、それぞれ(仮)になっているので、今後変更になる可能性はあります。

  • ぐりーんうぉーく多摩前 → 唐木田一丁目
  • 大妻女子大の西側 → 唐木田二丁目
  • 大妻女子大の東側 → 大妻女子大前
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▲「ぐりーんうぉーく多摩」前の交差点から西を見る

この交差点から西側は終点の町田街道交点まで既に整備が完了しています。こちらも平面4車線となっていて、一部交差点が立体交差となっていてスムーズに走行することができます。

この写真の交差点は、上下線で道路が離れているのを克服するため右折用の道路が右側に寄っていて、小回りで右折することができるようになっています。このような交差点は尾根幹線でもいくつか整備されていますが、私の記憶ではこの形状は尾根幹線ではここが初めてじゃなかったかな。

この記事の1枚目の写真も参照するとわかりますが、西側(奥)から東側(手前)へは、直進可能なレーンが2つあるにもかかわらず、交差点通過後すぐに左側車線が消滅するため、ここで渋滞が発生することがしばしばあります。知っている車は消滅する方は走らないんですけどね。

説明会資料を見る限りは、整備後もこの交差点は平面交差の予定です。

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▲大妻女子大の前から東を向く

この辺りでは上下線で高低差が生じています。

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▲説明会資料を参考に作成

この区間の高低差は整備後も維持される予定だそうです。

このほか「環境施設帯」も整備される計画です。この環境施設帯は「調布保谷線」や「府中所沢線」でも整備されているもので、植樹のほか自転車道もこの環境施設帯に整備される計画です。(整備方針でこの説明があった)

ただ、自転車道に関してですが、尾根幹線は矢野口付近の標高が約30m、唐木田3丁目付近では約160mと非常に地形に富んでいるため自転車愛好者には人気の道路で、自転車道が環境施設帯に内包される計画(さらに一方通行ではない)に反対する人もいるようです。個人的にももう少し自転車が走りやすい環境にしてもいいのかな・・・とは思います。

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▲大妻女子大前の交差点

この交差点も西側は右折レーンが右による形になる計画です。

この写真の後ろ側の「唐木田陸橋」については2015年から区画線を引き直し、片側2車線(4車線)化しています。ただ、暫定的な整備だったため、急に左折専用レーンに変わったり、右側車線が消滅したりと、走りやすくはなっていません。前後での整備の完了を待つことになりそうですね。

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このほか、道路の勾配を緩やかにする工事も計画されているそうです。

全線での整備完了はまだまだ時間がかかりそうですが、今後の変化に注目していきたいです。

着手区間の工事説明会資料-東京都建設局南多摩東部建設事務所より
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jimusho/nantou/onekansetueikai.html


by yunomi-chawan1 | 2017-04-09 15:00 | 道路計画や開通など | Comments(2)

関戸橋架替事業[2016年3月]

関戸橋架替事業の工事が始まったようなので、自転車で立川に行ったついでに見てきました。

関戸橋とは

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 関戸橋とは、多摩川中流域の橋です。道路は鎌倉街道と呼ばれており、南は町田や橋本方面、北は国分寺につながる幹線道路です。都市計画道路名は多摩3・3・8号鎌倉街道線です。
 2010年(平成22年)に国土交通省関東地方整備局東京国道事務所が行った交通センサスによると、7時からの12時間に上下線合わせて30,885台の交通量があるそうです。

 多摩川は大きな河川のため、近代までは橋を架けることが難しく、多くの箇所に渡し船が開設されていました。現在、関戸橋があるところにも『関戸の渡し』(中河原の渡し)がありました。
 関戸橋ができたのは、1937年(昭和12年)のこと。この橋は現在でも下流側の橋として一般に供用されています。のちに交通量が多くなり、多摩ニュータウンの開発もあって1971年(昭和46年)に現在の上流側の橋が架けられました。現在では、下流側の橋が南行き(町田方面)、上流側の橋が北行(国分寺方面)として供用されています。
橋の長さは375.8メートルです。

 1998年(平成10年)に野猿街道の府中四谷橋が、2003年(平成15年)に日野バイパスの石田大橋が開通するまでは、関戸橋の上流側にある次の一般道の橋は甲州街道の日野橋で、その間約5.5キロもあり、関戸橋の交通渋滞は激しかったようです。
 近年では、多摩川の中流域で、多摩川水道橋・多摩川原橋・是政橋の架け替え増線、稲城大橋・府中四谷橋・石田大橋・立日橋の新設なども行われてきました。


事業概要

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▲関戸橋のおおまかな位置
 関戸橋は、北は府中市、南は多摩市に架かります。
 前述のとおり、南は町田方面、北は国分寺方面とつながる主要地方道です。北は将来、所沢方面へ直線的に抜けられるよう現在事業中です。


 南側の町田市内一部区間も拡幅事業がスタートしています。所沢~町田までの南北をつなぐ路線として整備中です。


 関戸橋架替事業は、下流側の橋を全面架け替え、上流側の橋を改築するものです。
 東京都では事業の目的として、
  • 老朽化橋梁の更新により耐震・対荷力の向上
  • 災害時応援活動の円滑化及び防災性の向上
  • 渋滞解消により円滑な道路交通の確保
  • 安全で安心な歩行者空間等の整備
を挙げています(事業概要説明会パンフレットより)。
施行は北多摩南部建設事務所と南多摩東部建設事務所が担当します。

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▲事業計画推移(北多摩南部建設事務所発行の関戸橋通信を参考に作成)クリックで拡大します
 事業の主な計画はこのような感じ。完成までに16年かかる大事業です。
工事工程は、
  1. 工事開始
  2. 仮橋設置(3年)
  3. 下流橋撤去
  4. 下流橋設置(撤去設置で7年)
  5. 上流橋改築(4年)
  6. 仮橋撤去(2年)
  7. 完成
となります。現在は「仮橋設置」の1年目です。

下流橋は、橋幅8.0m(車道2車線)→橋幅14.0m(車道3車線+歩道新設)
上流橋は、橋幅12.75mで補修と一部架け替えが行われます。

工事は多摩川の水が減る冬の間(11月~5月)のみで行われます。この間を渇水期といいます(対義語は出水期)。


現況

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▲現場の工事案内看板(画像は台形補正済み)
工事1年目は、仮橋を府中市側から85.5mだけ建設します。
工事は始まったばかりで、まだまだ完成には遠い印象を受けます。

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▲下流橋
見た目だけでも古いのがよくわかる橋です。2車線で歩道がありません。上流橋より一段下がった位置にあります。

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▲関戸橋の銘板
関戸というのは多摩市側の地名です。聖蹟桜ヶ丘駅も昔は関戸駅と言いました。

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▲橋の下より
落書きがあるのが残念ですが、橋自体はデザイン性のある立派な橋だと思います。
80年近く前の橋ということもあって老朽化が見てもよくわかりました。

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▲上流橋と建設中の仮設橋を望む
 上流橋は見ての通り、下流橋に比べると新しいことがわかります。見た感じでも丈夫そうですね。上流橋は一部架け替えと改築ということで、大きく形を変えることはなさそうです。
 手前に橋脚だけできているのが仮設橋です。今回の工事は橋脚3つ分だけです。
 工事にともなって多摩川河川敷のサイクリングロードの位置が変わっています。見通しが悪くなっている箇所もあるので注意が必要です。

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▲仮設橋脚
 素人が見ても仮設だな…という感じですね。この先どうなるのかわかりませんが、仮設橋が完成するのもずいぶん先のことに感じてしまいます。


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▲府中市側から多摩市方面を望む
 この付近ではよくフリーマーケットが行われていて、工事の影響はどうなのかわかりませんが、16年もかかる架け替え工事なのでなんらかの対策はあるのでしょうか。
 新しい橋が完成する16年後には何をしているのだろうか…そんなことを考えながら、気長に様子を見ていきたいです。
by yunomi-chawan1 | 2016-03-31 21:01 | 道路計画や開通など | Comments(0)

狭隘都道155号線 小山田区間

以前のブログの方でも紹介したことがありますが、再び都道155号線を取り上げます。

都道155号町田平山八王子線は町田市の図師大橋交差点から始まり、平山を通って、八王子まで行く一般都道です。町田市内の計画復員は20m、八王子市内は多摩ニュータウン区間では4車線+αのところもあり、幹線道路のようですが、町田市の一部区間は幅2mほどの狭隘道路があるのです。
さらに、車は通れない区間も存在すると言う、バリエーションに富んだ都道です。
(平山区間は幅の広い2車線で開通済みですが、開通以前の旧道(1車線)がまだ都道指定されています。)

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このあたりは多摩ニュータウン区間の都道155号線で、交差点の奥から八王子市、手前が多摩市です。
奥の道が4車線+αの広い幅だと言いたかったのですが、撮影場所間違えましたね。

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そしてこちらが、多摩市区間です。
一応ここも多摩ニュータウンなのですが、端ということもあってか、2008年にようやく開通しました。ここも計画幅員は20mですが、需要もそこまでないためか、半分くらいの幅でしか整備されていません。

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多摩市内はこんな感じの1.5車線が続きます。車通りはほとんどないです。
右の小高い場所がもともとの地面レベルなので、このあたりはかなり削っているんですね。

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そして、丁字路にぶつかります。ここから先は町田市に入ります。
道路計画上はこの先に直進する計画ですが、実現性はかなり低いと思われます。
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付近の地図はこんな感じ。丁字路に交わる道は町田市道で都道ではないようです。


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そして、丁字路を右へ曲がるとバリケード。幅約2メートル以上は物理的に入らせないようにしています。昔よりバリケードが広がった気がしなくもないのですが。
看板も物々しい明朝体のものがあり、東京都の設置です。

ちなみに右側の空き地は多摩ニュータウン事業として売り出し中。

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そして、再び丁字路にぶつかります。左右に交わるのが再び都道155号線になります。
といっても、右側は車は入れません。

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まずは右側から散策。柵が立っていて四輪車は進めません。これでも一応都道です。

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上の写真のような道が続き、見張らし広場に出ます。さっきの小高い丘の上です。
道はまだ続きますが、都道指定区間はここまでのようです。

この道は、若葉台から続く「よこやまの道」の区間のひとつだそうで、ウォーキングをされてるかたがいました。

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道には東京都の道界がありました。

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さて、狭隘区間です。南の町田市方面へ抜けます。2メートル以上幅の車は法的に入れません。小型車もすれ違いは考える道です。

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左右に柵があります。不法投棄が多いことからこうしていると思われます。

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どこの田舎や!という風景を横目に。

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切通みたいな区間もあって

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谷戸を抜けるコースも出現し

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くねくねっと曲がって

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ゴール

非常に楽しい都道
by yunomi-chawan1 | 2016-03-25 08:55 | 散策 | Comments(0)

尾根幹 長池公園脇の旧道

 舛添都知事が視察をして整備すると言ってから、にわかに本格整備に向けて進み出した南多摩尾根幹線道路、通称「尾根幹」。
 昨年のいまごろ、東側区間の都市計画を変更し、昨年末の優先整備路線(案)にも追加されるなど、4車線化に向けて現実味を帯びてきた。
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▲未整備の尾根幹
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 そんな尾根幹、唐木田より西側区間は概ね工事が完了して完成形になっているが、その区間に旧道が存在する。
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 尾根幹を相模原方面へ向かい、ちょうど八王子市に入ったあたりで始まる。ぐりーんうぉーくの西側、長池公園の近くと言えばいいだろうか。

 たまホームが見えたすぐ脇だ。案内標識もないのでよくわかりにくい。何気なく通りすぎてしまいがちだ。

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 周辺の地図はこんな感じ。緑色で示した道路が旧道だ。このうねうね感が旧道っぽい。
尾根幹はその名の通り、尾根道を通っているのだが、前述の通り旧道が市境なので、この旧道は自然地形を利用した道だと言えそうだ。

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 旧道に入るとすぐに車止めが出現する。四輪車は物理的に入れるのはここまでになる。ただ、法的な規制はない。あと、右側の事業所駐車場にお邪魔したら四輪車も入れなくはないけどやめましょう。

 一応旧道は現在の尾根幹から入ったところから始まるが、このあたりは現在の尾根幹に垂直に接続するために付け替えているようなので、車止めのあたりからが実際の旧道かもしれない。

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 旧道に入って180°転回すると、現在の尾根幹を越える陸橋を渡る。
 「長池上小山田陸橋」といい、歩道なしの2車線くらいの広さだ。現在の尾根幹と比べると狭い。

 できれば架橋年を知りたかったのだがよくわからないままだった。道が必要になって「廃道」にするならばメンテナンス費用もかかるこの橋は必要ないわけで、廃道にせず、旧道としていまも残っているのだ。

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 長池上小山田陸橋から稲城方面。この付近はこれで完成形。1枚目の未整備区間と比べると走りやすい。
 最近まで付近の制限速度が40km/hとあって取締ポイントだったが、道路に見あったように改善された。いまは50km/hか60km/hかだが、道路中央の制限速度標識が上を向いているからまた変更があるのだろうか。(多摩ニュータウン通りで50km/h表示が消されていて、そっちも変更があるのかも)

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 相模原方面。ここは尾根幹で唯一立体交差の交差点。こういう風に整備が進んだら走りやすいんだけどね…。

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 さて、話を旧道に戻す前に、多摩ニュータウン開発前の付近の道の状況を。地図に薄い赤で示したのが、開発前の道の位置だ。
 これらの道は自然地形を利用した古くからの道で、今ある道路もこれらのルートを概ね継承していることがわかる。古くは現在の長池公園の中を抜ける道があったようで、いまの園路とほぼ重なっている。
 尾根幹から東側の町田市は多摩ニュータウン範囲外で、当時からほとんど変わっていない。

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 長池上小山田陸橋を渡り終えると若干の右カーブのち、左へ大きく曲がる。
 道路の中央にはセンターラインの他、反射版まで残っていた。この道がいつまで本格的に使われていたのか知りたかったが、よくわからなかった。ただ、「多摩テックに行くのによく通った」というネットの書き込みも見られた。

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 左カーブから反対向きに見るとこんな感じ。S字カーブに近いかもしれない。

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 カーブ箇所の角には米軍の由木通信所がある。これがあるから廃道にできないのではないかと思えてきたり。
 
 この写真を撮っているときに携帯電話が鳴り出して超ビビった。

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 カーブから相模原方面へ。枯れ葉で覆われた路面に、人が一人歩ける程度隙間ができている。四輪車は物理的に通れないこの道も、一定数の通行はあるのか。
 夏になると両脇から草が侵食するらしいから冬場の方が良さそうだ。
 一時期は放置ごみが散乱していたようだが、それもなく綺麗。

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 道路標識も現存。下の黄色い看板は古い道に多いんよね。

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 先に進むと竹が侵食。重みに耐えられなくなったか。

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 そして進むと左カーブ。現在の尾根幹へと繋がる。前述の通り、ここのあたりから右の長池公園側に道があったのか。一応今でも園路はある。

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 そして尾根幹に接続。入口にもあったけど、とても需要を感じられない案内標識。
 昔は直進して道が続いていたようだが、その痕跡はない。

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 相模原側から見た入口はこんな感じで、不法投棄禁止の看板が掲げられていた。

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 最後に長池上小山田陸橋。立派な橋だ。
by yunomi-chawan1 | 2016-03-24 08:30 | 散策 | Comments(2)

南多摩尾根幹線 整備方針を策定 平面4車線化へはずみ?

東京都多摩地区南部を東西に横切る「南多摩尾根幹線道路」(通称:尾根幹線、尾根幹)の整備方針が2015年(平成27年)2月に策定され、同月18日に公表されました。

その後、2月から3月にかけて説明会やオープンハウスが開かれていました。

東京都の該当ページ(別窓)


"尾根幹"とは?


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南多摩尾根幹線道路は都市計画上の名前は「多摩都市計画道路3・1・6号南多摩尾根幹線」です。3は幹線道路を示し、1は幅員40メートル以上であることを示します。6は一連の遠し番号のようなものです。
都市計画上の起点は稲城市と調布市の市境(多摩川原橋)で、終点は町田市の町田街道との交点です。

都市計画道路の名前はあっても一般名称ではないため、これまで正式な通り名としての呼び名はありませんでしたが、2014年(平成26年)4月1日付けの公告で「南多摩尾根幹線道路」と通り名が名づけられました。その区間は町田市小山(町田街道交点)~稲城市百村(稲城福祉センター入口)です。稲城福祉センター入口~多摩河原橋は鶴川街道です。

暫定区間はあるものの、既に全線で開通していて始点から終点まで走り抜けることができます。総延長は16.6キロとなっていて、現在の平均的な幅員は43メートルです。
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東京都では、整備方針を示した前年の2014年(平成26年)12月に、「東京都長期ビジョン」を策定し、広域的な道路ネットワークの強化や防災性の向上、多摩ニュータウンの再生と合わせた地域の魅力向上などを目的として、本路線の整備を推進し、早期に広域的な道路ネットワークを形成することとしています。

また、本路線を「多摩地区の骨格を成す重要な幹線道路であるとともに、調布保谷線と接続して埼玉県から神奈川県に至る広域的な道路ネットワークを形成する重要な路線」と、位置付けているようです。
※調布保谷線と言うのは多摩川原橋から北へ行く道路です。




尾根幹の歴史

この項目は筆者の考察も含まれます。

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南多摩尾根幹線の歴史は多摩ニュータウン開発と同時に始まります。

1963年(昭和38年)に多摩ニュータウンの構想が示されました。南多摩尾根幹線の姿が現れたのは、都市計画学会報告書のニュータウンの第3次案からとされています。

第4次案ではアクセスコントロールを行う道路として提案されました。
(画像は上から1次案と3次案)

その後、1966年(昭和41年)12月24日に「多摩1・3・4号線」と告示され都市計画決定されました(建設省告示第4123号)。※当時の番号の振り方は現在とは異なる。

1969年(昭和44年)4月には詳細な設計を行います。『多摩ニュータウン尾根幹線道路基本設計調査報告書(基本設計'69案)』によると、「尾根幹線は、この広域幹線道路網に、南西部の放射幹線として取り囲まれている。(略)尾根幹線は、多摩ニュータウンという大規模開発地域から発生する交通、および相模原、町田方面からの交通を処理するほか、津久井湖周辺遠くは富士五湖を目的とするレジャー交通の用にも供するものとみなされる」とされています。
このうえで、本線部分と側道部分を有する複道システムとして設計され、主要交差点には本線へのランプを設け、本線は時速80キロの道路と計画されました。
その一方で、この時期から既に稲城市部分の道路が25メートル幅であることや、そのさきの調布市内は18メートル幅であることからボトルネックになることが指定されている。現在の稲城大橋である「多摩2・1・1号線」に交通を流すことも視野に入っていたようです。
その後の1977年の計画『多摩ニュータウン尾根幹線道路基本設計'77調査報告』によれば、このころ複道システムは視野から外れているようで、4車線の一般道路として供用する方向になっているようで。この中でも多摩ニュータウンの中だけ立派な計画で、接続する道路が乏しいことが指摘されています。

1969年(昭和44年)5月20日に都市計画は「多摩 広路1号」として名称や幅員延長が変更されました。これとほぼ同時期から南多摩尾根幹線も工事に着手していったようです。

a0332275_17373494.jpg1971年(昭和46年)には多摩ニュータウンの入居が始まります。
そんななか、1974年(昭和49年)4月に、多摩ニュータウンに入居した諏訪・永山地区の住民から自然環境や生活環境の破壊を理由に計画の破棄を求める反対運動がおこりました。ビラ配りなどの運動から徐々に運動は拡大し、11月には座り込みや道路封鎖まで発展しました。当時のビラは多摩市立図書館で見ることができます。

住民の反対運動に対し、東京都や公団は説明会などを実施するも理解が得られず、1979年(昭和54年)に諏訪・永山地区の南側側道の工事を強行し、1982年(昭和57年)に永山~南野間が交通解放されました。この区間は住民の反対運動から、現在でも南側側道での対面通行とし、北側は自転車歩行者専用道路となっています。





a0332275_17484778.jpg1991年(平成3年)には一部地区で都市計画を変更。
本線部分を「掘割式」にすることで、環境への影響を少なくしようとしたようです。掘割式(ほりわりしき)というのは、地面を掘って、半地下方式での道のことです。

2001年(平成13年)に東京都版の事業仕分けのようなものがあり、尾根幹の整備の抜本的見直しが行われ、2007年(平成19年)に全線で暫定2車線(一部4車線)で開通。
そしてこの方針で、こんご掘割式から再度平面式へと都市計画が変更されることになります。



都市計画変更のポイント


(一部引用あり)

●目的
南多摩尾根幹線の早期整備を実現するため、道路構造の基本的な考え方や今後の進め方を定める。

●基本的な考え方
★「渋滞の緩和、広域的な幹線道路機能確保のため、全線4車線とする
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資料の図をもとに作成
4車線は2車線より交通処理能力が高いとしています。また、4車線化によって、緊急輸送路の確保なども挙げています。
前者後者ともに、他の道路を開通するときや、線路を高架化するときも必ず持ってくる理由のひとつです(例として八王子南バイパスや調布駅付近地下化など)。

ただし、今回は4車線化にするというだけで、どのような道路設計にするかはまったくの未定でこれから考えることになる、としています。


★「沿道へのアクセスやまちづくりとの一体性などから平面構造とする
業務商業用地の誘致で賑わいを創出したり、地域の方も利用しやすいこと、整備維持費の低減を理由にあげています。

が、実際は一番最後のやつが理由でしょう。説明会質疑でそう言ってました。「東京都版の事業仕分けのようなもので、掘割式が見直しされた」と。つまりは、尾根幹に掘割式は贅沢ということですよね。
実際、贅沢だと思います。甲州街道や東八道路など、都内の主要な道でさえ平面なのに、それより明らかに交通量の少ない尾根幹では…ね。

※なお、唐木田駅付近から西側の区間はもとから平面構造の都市計画だったため、変更はありません。



★「現在の道路用地を有効活用し、沿道環境に配慮した道路形態とする。
具体的には広幅員の歩道整備や植樹帯の整備があるとしています。
説明会で例にあげていたのが、調布保谷線です。あの道は、自転車専用レーンなども整備した広い歩道があります。
ただし、これらもまだ設計はこれからなので、すべて未定。

個人的には、尾根幹はアップダウンの激しい道なので、歩道を整備したところで調布保谷線ほど利用者はいないと思います。尾根幹は多摩ニュータウンの端の道という性格もあり、一部地域では住宅があまりありません。
自転車はそこそこの距離があって、アップダウンが激しいことを逆手にとって、トレーニングをしてる方をよく見かけます。


★「多摩市及び稲城市の市境付近はトンネル構造とし、保全地域に配慮したルートの検討を行う
若葉台地区のことです。ここは暫定的に計画上の路線を迂回するように対面式2車線で整備されています。
'77計画ではトンネルではなく山を切り崩す形での設計図となっていましたが、ここで陸生の貝の希少種が見つかったことから、保全地域に指定され、それを配慮した形にするそうです。
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↑トンネルルート検討区間の地図

西側の多摩大学付近が「連光寺・若葉台里山保全地域」に指定されています。指定は2014年(平成26年)11月14日です。尾根幹の整備方針を示した少し前に、この保全地域も指定されていることから、何らかの関係性があるのではないかと疑ってしまいます。
連光寺・若葉台里山保全地域を指定しました(東京都報道発表)
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今後の予定



今回都市計画を変更するのは唐木田駅から東側の区間で、西側区間は一部大妻女子大付近を除いて完成済みとなっています。
したがって、都市計画を変更する区間としない区間では予定が異なります。


★東側区間
東京都環境影響評価条例に基づいて環境アセスメントをする必要があります。

現地調査・測量・設計
 ↓ 
 ↓ 

都市計画変更
環境アセス

 ↓ 
 ↓ 

工事着手
完成


設計は複数案作り、それぞれについてアセスメントをしてよいものを生み出すとしていました。さらに、アセスメントを踏むことから、着工には3年か4年かかるそうです。


★西側区間(唐木田区間)
都市計画の変更がないため、アセスメントは必要ありません。

現地調査・測量・設計
工事着手
完成



こちらの区間は早ければ、春より巨大中央分離帯の土のすき取りを開始 するそうです。さらには唐木田駅付近の「多摩総合福祉センター前」交差点の改良工事を始めるそうです。



質疑応答(要約)



説明会での質疑応答です。約1時間ありましたが、出席者約50人からの希望者による質疑応答は時間内に終わりませんでした。
JR東海のリニア中央新幹線のアセスメント説明会にも行ったことがあるのですが、それと比べるとかなり丁寧に答えていたように感じました。


東京オリンピックも控えるなかで、尾根幹を走る自転車も増えると思うが、自転車対策はどう考えているか。
→自転車専用レーンの整備も含めて道路設計を検討していく。道路設計はこれからである。


尾根幹の広大な土地に多摩モノレールを八王子や是政まで伸ばす構想があるが、どうなっているか。
→交通審議会の中間発表で多摩モノレールについては、上北台から箱根ヶ崎、多摩センターから町田については整備を促進していくことが確認された。ただし、八王子や是政ルートはまだ構想段階で計画にはなっていない。


沿線の商業地が寂しいが、今後どうするのか。
→多摩市:「駅を中心としたコンパクトシティ」として、駅の中心に商業や医療施設、駅から歩いて暮らせる中高層住宅、その外側にはゆとりある戸建住宅と沿道型土地利用といった、整備計画をたてている。
稲城市:稲城市内の沿道には2箇所の未整備地があるので、整備を検討する。


武蔵野南線の陸橋は現時点では4車線化は不可能に見えるが、どうするのか。
→現在は上下の橋の間に空間がある。車道をあらたに空間の場所に橋を作るのか、それともどちらかに寄せるのか、なども含めて複数案つくって検討したい。設計はこれからである。


以前の説明会では側道を片側2車線以上にはしないといっていたが、今回の変更は片側2車線にするものではないか。環境への影響は。
→今回は本道を片側2車線で整備する。現在の側道部分は広大な歩道や植樹帯にする。環境への影響は少なくなる。掘割式でなくても、技術の進歩により以前より影響が少なくなっている。また、舗装についても地理が発生しにくい方法が開発されている。4車線化によって渋滞が減ることで、有害物質が減ることも確認されてる。


平面構造とするとあるが、八王子市内のように立体交差の交差点は作らないのか。
→幹線道路との接続は立体交差にする予定ではある。道路設計はこれから行う。


町田街道から先は行き止まりになっているが、どうなるのか。
→相模原市と協議して開通に向けた議論を行っている。

a0332275_12160816.jpg

参考:2014年(平成26年)11月9日に開通した小山沼陸橋(写真は工事中のもの)。開通で2車線から4車線になった。反対側は丁字路で相模原方面へは通り抜けできない。


プレゼン資料を配布してほしい。
→オープンハウスで分かりやすいように掲示したい。


その後のこと(2016年2月追記)


平成27年12月に示された「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)」において、今後10年で優先的に整備する路線に追加されました。
都議会録を見ても、地元選出の都議会議員さんを中心に働きかけが行われており、都の方も尾根幹の整備を推進したいとしているようです。

東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)-東京都報道発表


おわりに




沿線に見ものは少ないのですが、道路が様々に"変化する"ので楽しいのもありますね。

a0332275_17484910.jpg

沿道にはこのように上下線で高低差のある箇所がありますが、どう整備していくのかも気になります。


a0332275_17433590.jpg

いつになったら完成するのか…というのが多くの利用者の思いだと思います。用地確保はほとんど必要ない(既にほとんど完了してる)という、都内の他の計画道路とは違いますから、東京都の本気度が試されそうです。


2015年11月20日 改稿
2016年1月21日 図の差し替え
2016年2月17日 一部文章を読みやすく、図の追加、若葉台トンネル検討区間の補足
2016年3月28日 地図の差し替え
2016年9月27日 誤記訂正 タイトル変更
2017年3月10日 改稿

by yunomi-chawan1 | 2015-03-22 15:00 | 道路計画や開通など | Comments(0)


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