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南多摩尾根幹線の歴史・現況・今後について

南多摩尾根幹線とは
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多摩都市計画道路第3・1・6号南多摩尾根幹線調布市多摩川三丁目町田市小山町に至る全長約16.6kmの都市計画道路です。標準幅員は43mです。

なお、道路愛称としての「南多摩尾根幹線道路」は町田市小山町~稲城市百村に至る区間のみとなっています(百村~矢野口間は鶴川街道)。地域からは「尾根幹(おねかん)」「尾根幹線(おねかんせん)」などと以前から呼ばれていますが、正式にこのような愛称が決定したのは2014年(平成26年)4月1日になってからです。

北側は都市計画道路調布保谷線とも接続し、埼玉方面から神奈川方面を結ぶ、多摩地域の骨格を形成する重要な路線として位置付けられています。

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広い中央分離帯が残る現在の尾根幹線

現在は多摩市連光寺・稲城市若葉台・長峰地区の一部を除き全線で開通していますが、稲城市百村~多摩市唐木田付近は広い中央分離帯があり片側1車線の暫定的な整備にとどまっています。


南多摩尾根幹線の歴史

南多摩尾根幹線の歴史は多摩ニュータウン開発から始まります。

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1963年(昭和38年)に多摩ニュータウン構想が示されますが、南多摩尾根幹線とほぼ同じルートで幹線道路が示されるのは、都市計画学会報告書の第3次案からとなっています。第4次案ではアクセスコントロール(自動車の乗り入れを特定の場所に限定すること)を行う道路ととして位置付けられています。

1966年(昭和41年)12月24日に初めて、「多摩都市計画道路1・3・4号」として都市計画決定されました(建設省告示第4123号)。

1969年(昭和44年)には詳細な設計を行い、『多摩ニュータウン尾根幹線道路基本設計調査報告書(基本設計'69案)』として取りまとめています。その中では、

尾根幹線は、この広域幹線道路網に、南西部の放射幹線として取り囲まれている。中央道及び東名高速道路が、主として遠距離交通を受け持つのに対して、尾根幹線は、多摩ニュータウンという大規模開発地域から発生する交通、および相模原、町田方面からの交通を処理するほか、津久井湖周辺遠くは富士五湖を目的とするレジャー交通の用にも供するものとみなされている。
とされています。a0332275_22504999.jpg

そのうえで、南多摩尾根幹線は本線部分と側道部分からなる複道システムとして計画され、主要交差点には本線へのランプを設け、本線部分は時速80km/hの高速道路であるが料金は徴収しない「フリーウェイ」道路として計画されました。

一方で、南多摩尾根幹線の東側の調布市内は計画幅員18mであることや、ニュータウン域外の稲城市内の計画幅員が25mであることから、その部分でボトルネックになることが既に指摘されています。また、1995年(平成7年)に交通開放された現在の稲城大橋(仮称:第二多摩川原橋)である、多摩都市計画道路第2・1・1号線(当時)に分岐させることも検討されていたようです。

1969年(昭和44年)5月20日には、「多摩 広路1号」として名称・延長が都市計画変更されました。この時期から多摩ニュータウン開発と並行して工事に着手しているようです。

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多摩ニュータウン開発の進展に伴って、1971年(昭和46年)には諏訪・永山地区からニュータウンへの入居が始まります。

そうしたなか、1974年(昭和49年)4月に多摩ニュータウン諏訪・永山地区に入居した住民から、南多摩尾根幹線工事用道路の公害防止、工事用道路として使用されている側道を一般道に切り替えることへの反対、団地内通り抜け車両の占めだし、自然環境や生活環境の破壊などを理由に南多摩尾根幹線建設反対運動が起こります。

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住民は「おねかんミニミニ情報」(のちに「おねかんニュース」になる)というビラを作成し、のちに尾根幹線を阻止して住民による町づくりをすすめる会を結成して建設反対を訴えていくようになりました。

同年11月には道路封鎖にまで発展します。また同時期には会のメンバーが警察に連行される事態も起こっていたようです。


その後、再三にわたって議会への請願が出されます。

尾根幹線に関する請願
請願第三号 昭和49年9月7日受理
請願者 [当ブログでは掲載しません] 他16名
 多摩市当局のご指導に依り、小野路地区住民念願の多摩市民になり得た事は、ニュータウンの将来を考へ喜に堪へません。然し乍ら、此の事業の当初より計画されし尾根幹線道路に付き、公団当局を通じて機会有る毎に、其の修正を懇願して参りましたが、一度の話合が持たれぬままに、昭和45年度に計画決定がなされ今日に及んだことに、関係者一同憤激に堪へない次第です。
 然し乍ら、現在多摩市民として、又、ニュータウンの将来を展望する時、私達の街造りを真剣に考へるべき時期ですが、本件道路が部落の中央を横断する状況を思ふ時に、高速高架の構造では安住の地を願ひ、将来発展を夢見る該当部落は、交通公害に依り発展は愚か、破滅の方向を辿る恐は多分に有り、いまだ区画整理の出発点さへ合意して居りません。斯様な状況から、本件道路が部落と共存共栄を基本として
一、高速帯の設置位置を十分研究し合意を得る事。
一、沿道サービスを可能な構造にする事。
一、公害対策を十分に行って欲しい。
一、現コミュニティを維持できる様配慮して欲しい。
一、減歩は増加させない様、配慮して欲しい。
一、工事施行に当っては住民の意向を配慮して欲しい。
 右項目を最小必須の要望として関係当局に強く要請しつゝ、猫額の土地乍ら、子々孫々が評価出来る基盤造りが私達の責務と決め、既設高速付近の見聞等、其の対策を講じつゝ居りますが、将来の設計が決らぬ現在、心中落日の思ひで憂慮ニ堪へず、貴議会に其の御指導方をお願に及んだ次第です。
 以上、私達の意を了とせられ、貴議会に於かれましても特段の御配慮と御指導を賜り度く、関係者一同連署をもって請願申上ます。
昭和49年9月8日
***1974年(昭和49年)9月30日趣旨採択
尾根幹線(多摩都市計画街路多摩・広路・1号)の計画の破棄等を求める請願書
請願第14号 昭和50年6月20日受理
請願者 [当ブログでは掲載しません] 外12,082名
 私たちは、公害、環境破壊、自然破壊を現在以上に大きくさせてはならない、多摩市を文字どおり「太陽と緑に映える都市」にしなくてはならあい、との見地から、別冊「請願書名簿」の連署を添えて次のとおり請願いたします。
請願事項
(1)貴議会におかれましては、尾根幹線(多摩・広路・1号)計画を東京都知事に破棄させることを決議し、その旨同知事に要請するとともに、東京都議会に対しても同議会が同趣旨の決議を行い、都知事にその実現をはからせるよう要請して下さい。
(2)貴議会におかれましては、多摩市長に対して、同市長が東京都知事に対し、尾根幹線計画の廃棄を求めることを要請してください。
(3)貴議会におかれましては、尾根幹予定地及び同予定地と多摩ニュータウン南縁の「ニュータウン区域界」の間の地域を、自動車道路はもとより、自然、住環境を損う恐れのあつ都市施設は一切つくらせない「緑地帯」にすることを決議し、その旨東京都知事に要請して下さい。
 また、その際の具体的な土地利用計画の決定に当っては、私たちにこの請願する者たちの意思が最優先されるよう措置してください。
(4)貴議会におかれましては、東京都中央卸売市場多摩ニュータウン市場の計画を多摩市長に破棄させることを決議し、その旨同市長に要請して下さい。
昭和50年6月10日
***昭和51年3月26日 不採択
尾根幹線側道を一般普通道として早急に通行使用できる陳情
陳情第30号 昭和50年12月23日受理
陳情者 [当ブログでは掲載しません] 外302名
 平素市議会の諸先生方には色々と問題が山積する現在、日夜市政発展の為にご尽力賜り、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
 さて既に計画決定のなされて居る仮称尾根幹線の側道を、一般普通道路として通行の促進を願うものであります。此の道路は、事業以来の道路の付け替え道路で、我々住民の生活道路であり、日常活動にも支障をきたしているしまつです。
 御承知の通り、此の側道は現在日本住宅公団の通行証の有る者以外は通行出来ず、周辺の住民はもとより、多くの多摩市民をはじめ近隣地住民も非常に迷惑しており納得できません。
 この様な実情を考慮され、一刻も早く自由に通行出来る生活道路の姿にもどしていただくよう、特段の御配慮を賜り度く、ここに連署をもって陳情申し上げます。
昭和50年12月23日
***昭和50年1月31日 趣旨採択
尾根幹線(多摩都市計画街路・多摩広路・1号)の計画の公害問題に対応する処置に関する意見書(知事宛)
議員提出議案第5号 昭和51年3月26日 原案可決
 多摩ニュータウンに於ける尾根幹線については、都市計画決定をみており、将来の都市機能に対応する道路である。
 然しながら、住宅優先時点におけるこの計画は、現況に於いては公害問題が予想され、住民の強い反対要望が生じている。住民の不安感の排除と優良な住環境の向上を願い、今後の尾根幹線(多摩広路1号)の事業決定については、当多摩市議会とも十分なる事前協議を経たうえで、左記事項を速やかに実施するよう強く要望する。
一、幹線(中央部分)についての自動車用道路計画は再検討すること。
二、五・六住区(諏訪・永山地区)の北側々線は緊急時(災害・地下埋設物の補修)以外の自動車の通行を禁止し、そのかわり南側に生活道路を早急に実現すること。なお、南側道路ができるまで北側々線は現状のまゝ工事用道路とし、以後この利用については事前に協議すること。
三、今後建設される住宅や学校は、側道部分から十分離して建設し、緩衝地帯、緑地帯等を設けること。
 右、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

こうしたなか、工事を行っていた公団と東京都は調整を行い、意見書を踏まえた対応策をまとめ、1972年(昭和51年)6月には住民説明会の開催により周知を図ったものの了解は得られませんでした。

反対意見がある一方で、側道の早期完成の要望も出されていることから、工事着手を決定し、1979年(昭和54年)10月23日に着手しました。その後も反対、促進の運動が展開されていきました。その後、1983年(昭和57年)4月に永山~諏訪間の側道が交通開放されました。この開通した道路形態は2017年(平成29年)と変わっていません。

一方、1977年(昭和52年)には、南多摩尾根幹線の幅員が多摩ニュータウン域内と稲城・調布市内で違うことによる不整合や、自転車歩行者道の幅員が2.5mと狭いこと、社会情勢により'69案のような複道システムは厳しい批判があること、などから南多摩尾根幹線の総合的な解決の方向を探るため「多摩ニュータウン尾根幹線道路 基本設計'77」を取りまとめています。

この基本設計'77の中では、5つの案について比較検討を行っています。

A案は「ブールバール方式」とし、車道を道路の中央部に寄せ、自転車道、歩道および植栽等を含めた環境施設帯を道路の両側になるべく広く均等に確保しようとする案です。

B案は「パークウェイ方式」とし、原則として車道を道路の片側に不自然にならないように寄せ、これによって生み出された余空間を広域サイクリングロードを含んだ環境施設帯として確保しようとする案です。

C案は「リザーブウェイ方式」とし、従来の設計で貧弱とされていた自転車道・歩道および植栽帯を多少豊かにしたほかはほとんど従来どおりで、道路の中央部に余空間としてのリザーブ空間を確保しています。そのうち、リザーブ空間に「広域サイクリングロード」を設置するC-1案、「新交通システム」を導入するC-2案、さらにリザーブ空間を利用し「交差点連続立体化」するC-3案を作成しています。

こうした中、'77案では従来までの複道システム計画についてはC案で一部記述があるものの、全体的に難しいことをにおわせています。また、ここまで南多摩尾根幹線の性格が明確になっていないようにも思えます。

1989年(平成元年)には東京都が「第4種第一級の都市計画道路として整備する」との方針を打ち出し、新住宅市街地開発事業(多摩ニュータウン事業)では稲城の鶴川街道~町田街道間の側道を整備し全区間の供用開始を目指すことになりました。

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その後、1991年(平成3年)には南多摩尾根幹線の都市計画を変更します。地表式(平面構造)であった計画を、唐木田~聖ヶ丘・長峰~向陽台区間は掘割式に、聖ヶ丘~長峰区間は地下式(トンネル式)に、唐木田以西と向陽台以東は地表式に変更するものです。

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東京都はその後、尾根幹線をこの都市計画変更のように着手に向けて動き出しますが、公団等が1993年(平成5年)に刊行した『多摩ニュータウン諏訪・永山地区の活性化方策に関する基本構想検討調査報告書-尾根幹線道路の沿道地域を中心とする“都市更新”試案-』では、複雑な地形での掘割式による事業費が高いことなどを指摘しています。

その後、2001年(平成13年)11月に公表した行政評価では南多摩尾根幹線整備の「抜本的な見直し」と評価され、多大な事業費や長期の事業期間を要するため、事業手法は社会経済状況の変化を踏まえ改めて検討が必要と指摘されています。

その後、2004年(平成16年)7月には「行政評価結果を踏まえた事務事業の見直し状況」を公表し、掘割式を地表式にすることで建設コストを抑えられ、大きな交通混雑も生じず環境基準内に抑えられると結果を出します。東京都は2003年(平成15年)に、都市再生機構は2006年(平成18年)に新住宅市街地開発事業を終了し、多摩ニュータウンの公的な開発は終了することになります。南多摩尾根幹線は道路事業として整備されることになります。

一方、2006年(平成18年)に策定した「多摩地域における都市計画道路の整備方針」いわゆる第3次事業化計画では、南多摩尾根幹線は今後10年で優先的に整備をすべき優先整備路線には位置付けられず、「神奈川県の都市計画道路との接続検討」「概成(暫定2車線)区間の整備形態の検討」が示されます。

2014年(平成26年)5月21日は当時の舛添要一東京都知事が多摩地域を視察。その際、南多摩尾根幹線についても視察をしています。

2014年(平成26年)12月には東京都が「長期ビジョン」を策定し、この中で南多摩尾根幹線は東京都の主要な幹線道路網の一路線に位置付けられます。

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2015年(平成27年)2月には「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定。これは暫定2車線区間の南多摩尾根幹線の早期整備を実現するため道路構造の基本的な考え方や今後の整備を定めたもので、基本的な考えとして、
・渋滞の緩和、広域的な幹線道路の機能確保のため、全線4車線とする。
・沿道のアクセスやまちづくりとの一体性などから平面構造とする。
・現在の道路用地を有効活用し、沿道環境に配慮した道路形態とする。
多摩市及び稲城市の市境付近はトンネル構造とし、保全地域に配慮したルートの検討を行う。
ことが掲げられました。

詳しくはこのブログの過去の記事で扱っています。
南多摩尾根幹線 整備方針を策定 平面4車線化へはずみ?

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整備方針では、1991年(平成3年)に掘割式として都市計画変更した区間を地表式に都市計画変更し、若葉台・連光寺地区はトンネル構造とすることとしています。なおトンネル区間は連光寺・若葉台里山保全地域に指定(2014年11月14日指定)されているため、これに配慮したルート検討を行うことにしています。

また、従来より地表式で都市計画決定していた唐木田以西については準備ができ次第工事に着手する方針となりました。このため、唐木田大橋については2016年1月ごろ(?)に車線を引き直し4車線化し、大妻女子大~ぐりーんうぉーく前の交差点間(唐木田区間)は2017年(平成29年)から準備工事に着手、同年10月から本体工事に着手しました。

2016年(平成28年)3月に策定された「東京における都市計画道路の整備方針」いわゆる「第4次事業化計画」では,南多摩尾根幹線は優先整備路線に選定されます。その後、12月に策定された「都民ファーストでつくる『新しい東京』~2020年に向けた実行プラン」では南多摩尾根幹線の整備を推進し多摩ニュータウンの魅力を向上することなどが示されています。

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2017年(平成29年)10月~11月には、都市計画変更を予定していた区間のうち多摩東公園交差点多摩市総合福祉センター前交差点間で事業に着手するため、都市計画変更の手続きである都市計画変更素案を公表、環境影響評価の手続きである「特例環境配慮書」を告示・縦覧に供しました。

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この区間は計画段階環境影響評価の対象となったことから、鶴牧区間諏訪・永山区間で複数案を作成しています。今後環境影響評価の手続きによりそれぞれ1つに絞り環境影響評価書を作成、同時に都市計画変更の案を告示縦覧に供し、都市計画決定。その後工事に着手することとしています。
詳しくは当ブログで記事にする予定です。

(2017年11月現在はここまで)
現在の状況

現在の尾根幹線について西側から東側に向けてざっと見ていきます。特筆がない限り東側に向けて撮影しています。もっと詳しい現況は別に記事にしたいと思います。

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▲南多摩尾根幹線の西端から

南多摩尾根幹線の西端の町田街道から撮影しています。ここから多摩境通りに向かって小山沼陸橋をぐっと登っていきます。

この区間は1995年(平成7年)に着手し、2014年(平成26円)11月9日に開通しました。本線部分は4車線ですが、自転車等は通行できず側道を通る必要があります。

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▲相模原方面への延伸を待つ

南多摩尾根幹線は相模原方面へ新たに都市計画道路を決定し延伸する計画があります(仮称:町田3・3・50号小山宮下線)。この先、境川を越えて相模原市に入りますが、相模原市方面でも相模原3・5・3号宮下横山台線を延伸・拡幅する計画です。2017円(平成29年)11月には都市計画決定のための説明会が行われる予定だそうです。

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▲小山長池トンネル

多摩境通りを越えると小山長池トンネルをくぐります。このトンネルの上には「戦車道」で知られる尾根緑道があります。


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▲清水入陸橋

小山長池トンネルを抜けると4車線の広い道路がしばらく続きます。途中、南多摩斎場入口交差点清水入陸橋による立体交差となっています。この陸橋は2005年(平成17年)7月7日に開通しました。同時に小山長池トンネルの車線数も増やされたようです。尾根幹線で唯一の交差点の立体交差になっています。


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▲長池上小山田陸橋から

途中、この付近には旧道が残っています。この写真は旧道の長池上小山田陸橋から撮影したものです。

旧道には米軍の由木通信所がありましたが、2016年7月1日に変換され、現在では通信設備だけが残されています。通信所が変化された現在となっては旧道はほとんど用なしの状態です。
旧道については別に記事にしています。
尾根幹 長池公園脇の旧道

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▲ぐりーんうぉーく前の交差点

ここから稲城方面にかけてはほとんどが2車線となります。この交差点は直進車線が2つあるにもかかわらず、受ける側がすぐに1車線に減少するため合流時に渋滞がしばしば発生します。ここから先、大妻女子大付近までは「唐木田工区」として2017年(平成29年)10月から4車線化に向けた拡幅の本体工事が始まっています。
南多摩尾根幹線 唐木田工区着手へ現況

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▲唐木田大橋

しばらく進むと唐木田大橋を越えます。唐木田大橋は小田急多摩線を越える跨線橋で、この下に小田急多摩線とその車庫があります。上下線が分離された橋でかつては1車線ずつの通行帯でしたが、2016年(平成28年)初頭前後に区画線が引き直され片側2車線になりました。

現在は暫定的にすぎないため、稲城方面は橋を渡ってすぐの多摩市総合福祉センター前交差点で左側車線が左折専用になっていたり、相模原方面は右側車線が消滅したりと、その効果は発揮できていない状況にあります。現在は車線についての予告がないため、知っているドライバーは準備して走行していますが、知らないドライバーはトラップに引っかかっています。

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▲多摩市総合福祉センター前交差点

唐木田大橋を渡り終えると多摩市総合福祉センター前交差点に差し掛かります。奥に見える建物が福祉センターで、アクアブルーという屋内プールは多摩市民だけでなく周辺の人に人気のある施設です。

ここから先、稲城市方面にかけては広い中央分離帯を有する片側1車線の道路が続きます。「歴史」の項目でも書いたように、中央部分に本線を立体的に建設する予定でしたが、結局建設されないまま計画を凍結し、平面4車線で建設する方針になっています。

そのうち、ここから多摩市の多摩東公園交差点までは、2017年(平成29年)現在都市計画変更に向けた関連手続きを実施中です。

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▲多摩市鶴牧のY字橋から

多摩市鶴牧のY字の形をした歩道橋から撮影しています。ここから多摩南野交差点付近まで、上下線で高低差のある作りとなっています。このことから、今後平面4車線で建設する場合もそれなりの制約が生まれるため、2017年(平成29年)10月現在、2つの案をつくって比較検討を行っています。

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ちなみに、1991年(平成3年)に都市計画変更した際の環境アセスメントでの完成予想図はこんな感じです。


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▲一本杉橋から

一本杉公園に隣接する遊歩道「一本杉橋」から撮影したものです。

多摩南野交差点から多摩卸売市場前交差点付近までは上下線にさほど高低差は無く単調な道路が続きます。今後の都市計画変更でも上下線の高さがそろった平面で建設される方針です。

中央部の大きな中央分離帯は工事用車両の停車場所として使われることもあり、見に行った現在この場所では一本杉橋の改修の関係車両が使用していました。昔はもっと残土があった気がするのですが、徐々に減らしているのでしょうか。

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▲多摩卸売市場前交差点

鎌倉街道と交差する多摩卸売市場前交差点です。写真の右側奥に1983年(昭和58年)に開場した東京都の多摩ニュータウン市場があります。取扱量としては少ない方です。この市場の建設に当たっても、ニュータウンに入居した周辺住民から反対の声があったようですね。

この交差点は南多摩尾根幹線鎌倉街道をオーバーパスで越える立体交差点として都市計画変更される予定です。

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▲対面2車線になる

永山区間では対面通行の2車線になります。これは「歴史」の項でも書いたように住民の反対運動があったからで、諏訪・永山団地に近い北側を遊歩道として開放し、自動車が走る部分は南側に寄せる形になっています。このあたりでも上下線で高低差があり、都市計画変更の手続きの中で2つの案を作成し比較検討を行っています。

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▲諏訪・永山地区の団地と遊歩道

諏訪・永山地区は多摩ニュータウンでも初期に入居が始まった地区で、反対運動もあった地区ですが、南多摩尾根幹線から住宅地までの距離が他の地区に比べて近いのも特徴です。この地区では段階的に団地の建て替えも進行しています。

こうした中、2016年(平成28年)3月に多摩市が公表した『多摩ニュータウン再生方針』では、「広域的な視点で、次世代を見据えた産業・業務、商業機能の誘致や育成を図り、多摩ニュータウンにおける新たな付加価値を創造する場としていきます。」としており、今後周辺環境が変化することも考えられますね。

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▲エコプラザ付近のS字カーブ

対面通行になっているエコプラザ多摩前交差点の西側ではS字を書くように蛇行した道路状況になっています。

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これはこの付近で南多摩尾根幹線の都市計画線に川崎市がかかっているためで、これを迂回し川崎市に入らないようにしています。都市計画線がはみ出たりすることは珍しいことではないと思いますが、当時の公団などが行政境の変更や都市計画線の変更も検討しましたが、結局そのまま多摩ニュータウン事業は終了し東京都に引き継がれています。

今度の都市計画変更でもこの線形は変更せず、川崎市にはみ出して南多摩尾根幹線は建設される計画です。この部分には「よこやまの道」と呼ばれる遊歩道があるため、建設にあたってはそのルートの変更等が生じる予定です。

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▲多摩東公園交差点

その後、諏訪・永山区間を抜けると再び広い中央分離帯が現れ、片側1車線ずつの道路になり、多摩東公園交差点に差し掛かります。この交差点は土曜・日曜を中心に横切る道路などがしばしば渋滞していて、南多摩尾根幹線の都市計画変更素案及び特例環境配慮書の説明会で配布されたパンフレットの図では、平日最大980mの渋滞が発生しているとしています。ただ、今度の都市計画変更では平面交差になる計画です。

右に見えるのは永山中継局というデジタルテレビの中継局で、2010年(平成22年)に開局しました。これとほぼ同時に多摩南野にあった多摩中継局がなくなっています。この中継局の足元には都道137号線が通っていますが、南多摩尾根幹線を陸橋で越えていき直接接続しません。

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▲2車線の区間(若葉台)

多摩市から稲城市に入ると対面通行の広めの2車線道路になります。都市計画道路としてはこの道路の北側、多摩カントリークラブの方にあり、トンネルで建設される計画です。


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▲長峰区間、多摩カントリークラブ前付近から

稲城市長峰の杜の一番街の付近で再び広大な中央分離帯のある道路になります。この付近の幅員は58mでかなり広いものとなっています。この付近の標高は115mほどで、この先稲城駅付近の標高40mまで一気に下っていきます。眺めがよく都心の高層ビル群や、東京スカイツリー、東京タワーも見ることができます。

この写真の奥に遊歩道の「くじら橋」があります。その手前の交差点「稲城中央公園交差点」の手前の数十メートルは計画道路幅の半分が多摩ニュータウンの事業範囲ではなく、稲城方面行き道路は事業範囲から出ないように迂回する形でS字カーブを描いていましたが、2012年春ごろ(?)に直線的に直されています。

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▲くじら橋から

くじら橋からの景色もこんな感じです。もともとここは稲城駅方面から続く竪谷戸があり、多摩ニュータウン開発で大きく盛土されています。もうそんな面影はありません。


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▲竪谷戸大橋

竪谷戸大橋ではJR武蔵野線(貨物線)を越えます。この部分の武蔵野線は多摩ニュータウンの都市計画決定以前の1965年(昭和40年)6月に事業化し、1967年(昭和42年)10月にこの付近の工事に着手しています。

多摩ニュータウン開発以前はこの付近は谷戸であったため、当初の計画では武蔵野線は谷戸に盛土をして谷戸を横切る計画でした。その後、南多摩尾根幹線が計画決定され、武蔵野線は橋梁で谷戸を横切るように計画が変更されています。このときの計画では、南多摩尾根幹線は武蔵野線の橋梁のをくぐる予定でした。

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▲竪谷戸大橋の下に武蔵野線の橋梁がある

その後、多摩ニュータウンの計画が進み向陽台地区の土量の調整を図る必要があることから、南多摩尾根幹線は武蔵野線のを跨ぐ計画に変更されています。

1985年(昭和60年)の運輸政策審議会答申第7号の整備計画で武蔵野線(武蔵野南線)の旅客化が盛り込まれ、当時の公団も向陽台地区に新駅を設置する検討を行っています。この旅客化と尾根幹の変更などを契機に、武蔵野線に蓋をかけてトンネル化することも検討されましたが、旅客化の計画はなくなり、JRもすでに運行していた列車への影響などから蓋掛けを承諾せず、そのままの状態で現在に至っています。

この竪谷戸大橋2006年(平成18年)2月1日に交通開放されました。武蔵野線の下の部分が当時の地面レベルであり、周辺は相当盛土されているのがわかりますね。

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▲川北下地区

竪谷戸大橋の東側から鶴川街道にかけての川北下地区は、2007年(平成19年)4月14日に交通開放されました。当初この地区は土地区画整理事業で整備する計画でしたが、その後道路は東京都が都道として整備しました。この開通により、鶴川街道から町田街道まで繋がることになりました。

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▲稲城福祉センター前交差点

この交差点で鶴川街道にぶつかります。都市計画道路としての南多摩尾根幹線はこの先矢野口まで多摩川まで続きますが、愛称としての南多摩尾根幹線道路はここで終了し、町田方面から来た鶴川街道に名前を譲ります。


今後のこと
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唐木田区間については現在は2017年(平成29年)10月から2019年(平成31年)2月下旬までの予定で本体工事が行われています。数年後には4車線として通れることでしょう。


聖ヶ丘五丁目~南野三丁目間は今後、都市計画変更と環境影響評価の手続きを終了後、事業の認可を得て順次着手していく予定です。工事は3つの工区に分けられ、早いところでは2019年度(平成31年度)から工事に着手する計画です。

稲城市区間についてはトンネル区間のルートの検討を行っており、今後手続きを進めていくことになります。

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相模原方面については新たな都市計画道路の設定に向けて準備を進めています。


参考資料
・おねかんニュース
・稲城市議会議会録
・多摩市議会議会録
・東京都議会議会録
・多摩ニュ-タウン開発計画1965報告書 昭和41年  日本住宅公団
・多摩ニュータウン尾根幹線道路基本設計調査報告書 昭和44年4月 日本住宅公団南多摩開発局
・多摩ニュータウン尾根幹線道路基本設計’77調査報告書 昭和52年2月 Y.C.E.設計事務所
・南多摩尾根幹線環境影響調査 報告書 平成5年7月 東京都多摩都市整備本部
・多摩ニュータウン諏訪・永山地区の活性化方策に関する基本構想検討調査報告書-尾根幹線道路の沿道地域を中心とする“都市更新”試案- 平成5年10月 住宅・都市整備公団南多摩開発局
・多摩市史 資料編4 平成10年 多摩市
・多摩ニュータウン開発事業誌-通史編- 平成18年3月 都市再生機構東日本支社多摩事業本部
・多摩ニュータウン開発事業誌-市域編-1 平成20年3月 都市再生機構東日本支社ニュータウン業務部
・多摩ニュータウン開発事業誌-市域編-2 平成20年3月 都市再生機構東日本支社ニュータウン業務部
・稲城市都市計画図 平成24年3月 稲城市
・南多摩尾根幹線の整備方針 平成27年2月 東京都都市整備局
・多摩市都市計画図 平成27年3月 多摩市
・多摩ニュータウン再生方針 平成28年3月 多摩市
・多摩都市計画道路3・1・6号南多摩尾根幹線(多摩市聖ヶ丘五丁目~南野三丁目間)建設事業 特例環境配慮書 平成29年10月 東京都
・都市計画変更素案及び特例環境配慮書のあらまし 多摩都市計画道路3・1・6号南多摩尾根幹線(多摩市聖ヶ丘五丁目~南野三丁目間)パンフレット 平成29年10月 東京都
※このブログは2017年11月17日現在のものです。
by yunomi-chawan1 | 2017-11-18 00:00 | 道路計画や開通など | Comments(3)

南多摩尾根幹線 唐木田工区着手へ現況

東京都が2015年(平成27年)2月に「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定してから約2年。

今年度からようやく唐木田工区が着手する予定らしいので、現在の様子を見てきました。

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▲「ぐりーんうぉーく」前の交差点から着手予定区間

東京都が「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定したのは2015年(平成27年)2月18日のこと。その計画では現在暫定的に整備されている道路を「平面4車線」で整備し、連光寺の区間についてはトンネルで整備する方針でした。

とりわけ、唐木田~稲城の区間は掘割式で計画されていたものを平面式に都市計画変更をし、それに伴う環境影響評価も行うこととしていて、現在その手続きが行われていると思われます。(私の予想では今年度中に素案が出てくる)

一方、唐木田以西の区間についてはもともと平面で都市計画決定されていたため、設計ができ次第着手すると整備方針の説明会でも説明がありました。今回着手するのはこの以西の区間です。

「南多摩尾根幹線の整備方針」の策定についてー東京都都市整備局

当時のブログ記事
南多摩尾根幹線 整備方針を策定 平面4車線化へはずみ?

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着手するのは「ぐりーんうぉーく多摩」前の交差点~大妻女子大前の交差点間で、整備方針通り「平面4車線化」する計画です。

現在はこれらの交差点には名前はありませんが、説明会資料によるとそれぞれ名前が付けられる予定だそうです。ただし、それぞれ(仮)になっているので、今後変更になる可能性はあります。

  • ぐりーんうぉーく多摩前 → 唐木田一丁目
  • 大妻女子大の西側 → 唐木田二丁目
  • 大妻女子大の東側 → 大妻女子大前
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▲「ぐりーんうぉーく多摩」前の交差点から西を見る

この交差点から西側は終点の町田街道交点まで既に整備が完了しています。こちらも平面4車線となっていて、一部交差点が立体交差となっていてスムーズに走行することができます。

この写真の交差点は、上下線で道路が離れているのを克服するため右折用の道路が右側に寄っていて、小回りで右折することができるようになっています。このような交差点は尾根幹線でもいくつか整備されていますが、私の記憶ではこの形状は尾根幹線ではここが初めてじゃなかったかな。

この記事の1枚目の写真も参照するとわかりますが、西側(奥)から東側(手前)へは、直進可能なレーンが2つあるにもかかわらず、交差点通過後すぐに左側車線が消滅するため、ここで渋滞が発生することがしばしばあります。知っている車は消滅する方は走らないんですけどね。

説明会資料を見る限りは、整備後もこの交差点は平面交差の予定です。

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▲大妻女子大の前から東を向く

この辺りでは上下線で高低差が生じています。

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▲説明会資料を参考に作成

この区間の高低差は整備後も維持される予定だそうです。

このほか「環境施設帯」も整備される計画です。この環境施設帯は「調布保谷線」や「府中所沢線」でも整備されているもので、植樹のほか自転車道もこの環境施設帯に整備される計画です。(整備方針でこの説明があった)

ただ、自転車道に関してですが、尾根幹線は矢野口付近の標高が約30m、唐木田3丁目付近では約160mと非常に地形に富んでいるため自転車愛好者には人気の道路で、自転車道が環境施設帯に内包される計画(さらに一方通行ではない)に反対する人もいるようです。個人的にももう少し自転車が走りやすい環境にしてもいいのかな・・・とは思います。

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▲大妻女子大前の交差点

この交差点も西側は右折レーンが右による形になる計画です。

この写真の後ろ側の「唐木田陸橋」については2015年から区画線を引き直し、片側2車線(4車線)化しています。ただ、暫定的な整備だったため、急に左折専用レーンに変わったり、右側車線が消滅したりと、走りやすくはなっていません。前後での整備の完了を待つことになりそうですね。

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このほか、道路の勾配を緩やかにする工事も計画されているそうです。

全線での整備完了はまだまだ時間がかかりそうですが、今後の変化に注目していきたいです。

着手区間の工事説明会資料-東京都建設局南多摩東部建設事務所より
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jimusho/nantou/onekansetueikai.html


by yunomi-chawan1 | 2017-04-09 15:00 | 道路計画や開通など | Comments(2)

関戸橋架替事業[2016年3月]

関戸橋架替事業の工事が始まったようなので、自転車で立川に行ったついでに見てきました。

関戸橋とは

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 関戸橋とは、多摩川中流域の橋です。道路は鎌倉街道と呼ばれており、南は町田や橋本方面、北は国分寺につながる幹線道路です。都市計画道路名は多摩3・3・8号鎌倉街道線です。
 2010年(平成22年)に国土交通省関東地方整備局東京国道事務所が行った交通センサスによると、7時からの12時間に上下線合わせて30,885台の交通量があるそうです。

 多摩川は大きな河川のため、近代までは橋を架けることが難しく、多くの箇所に渡し船が開設されていました。現在、関戸橋があるところにも『関戸の渡し』(中河原の渡し)がありました。
 関戸橋ができたのは、1937年(昭和12年)のこと。この橋は現在でも下流側の橋として一般に供用されています。のちに交通量が多くなり、多摩ニュータウンの開発もあって1971年(昭和46年)に現在の上流側の橋が架けられました。現在では、下流側の橋が南行き(町田方面)、上流側の橋が北行(国分寺方面)として供用されています。
橋の長さは375.8メートルです。

 1998年(平成10年)に野猿街道の府中四谷橋が、2003年(平成15年)に日野バイパスの石田大橋が開通するまでは、関戸橋の上流側にある次の一般道の橋は甲州街道の日野橋で、その間約5.5キロもあり、関戸橋の交通渋滞は激しかったようです。
 近年では、多摩川の中流域で、多摩川水道橋・多摩川原橋・是政橋の架け替え増線、稲城大橋・府中四谷橋・石田大橋・立日橋の新設なども行われてきました。


事業概要

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▲関戸橋のおおまかな位置
 関戸橋は、北は府中市、南は多摩市に架かります。
 前述のとおり、南は町田方面、北は国分寺方面とつながる主要地方道です。北は将来、所沢方面へ直線的に抜けられるよう現在事業中です。


 南側の町田市内一部区間も拡幅事業がスタートしています。所沢~町田までの南北をつなぐ路線として整備中です。


 関戸橋架替事業は、下流側の橋を全面架け替え、上流側の橋を改築するものです。
 東京都では事業の目的として、
  • 老朽化橋梁の更新により耐震・対荷力の向上
  • 災害時応援活動の円滑化及び防災性の向上
  • 渋滞解消により円滑な道路交通の確保
  • 安全で安心な歩行者空間等の整備
を挙げています(事業概要説明会パンフレットより)。
施行は北多摩南部建設事務所と南多摩東部建設事務所が担当します。

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▲事業計画推移(北多摩南部建設事務所発行の関戸橋通信を参考に作成)クリックで拡大します
 事業の主な計画はこのような感じ。完成までに16年かかる大事業です。
工事工程は、
  1. 工事開始
  2. 仮橋設置(3年)
  3. 下流橋撤去
  4. 下流橋設置(撤去設置で7年)
  5. 上流橋改築(4年)
  6. 仮橋撤去(2年)
  7. 完成
となります。現在は「仮橋設置」の1年目です。

下流橋は、橋幅8.0m(車道2車線)→橋幅14.0m(車道3車線+歩道新設)
上流橋は、橋幅12.75mで補修と一部架け替えが行われます。

工事は多摩川の水が減る冬の間(11月~5月)のみで行われます。この間を渇水期といいます(対義語は出水期)。


現況

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▲現場の工事案内看板(画像は台形補正済み)
工事1年目は、仮橋を府中市側から85.5mだけ建設します。
工事は始まったばかりで、まだまだ完成には遠い印象を受けます。

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▲下流橋
見た目だけでも古いのがよくわかる橋です。2車線で歩道がありません。上流橋より一段下がった位置にあります。

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▲関戸橋の銘板
関戸というのは多摩市側の地名です。聖蹟桜ヶ丘駅も昔は関戸駅と言いました。

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▲橋の下より
落書きがあるのが残念ですが、橋自体はデザイン性のある立派な橋だと思います。
80年近く前の橋ということもあって老朽化が見てもよくわかりました。

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▲上流橋と建設中の仮設橋を望む
 上流橋は見ての通り、下流橋に比べると新しいことがわかります。見た感じでも丈夫そうですね。上流橋は一部架け替えと改築ということで、大きく形を変えることはなさそうです。
 手前に橋脚だけできているのが仮設橋です。今回の工事は橋脚3つ分だけです。
 工事にともなって多摩川河川敷のサイクリングロードの位置が変わっています。見通しが悪くなっている箇所もあるので注意が必要です。

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▲仮設橋脚
 素人が見ても仮設だな…という感じですね。この先どうなるのかわかりませんが、仮設橋が完成するのもずいぶん先のことに感じてしまいます。


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▲府中市側から多摩市方面を望む
 この付近ではよくフリーマーケットが行われていて、工事の影響はどうなのかわかりませんが、16年もかかる架け替え工事なのでなんらかの対策はあるのでしょうか。
 新しい橋が完成する16年後には何をしているのだろうか…そんなことを考えながら、気長に様子を見ていきたいです。
by yunomi-chawan1 | 2016-03-31 21:01 | 道路計画や開通など | Comments(0)

狭隘都道155号線 小山田区間

以前のブログの方でも紹介したことがありますが、再び都道155号線を取り上げます。

都道155号町田平山八王子線は町田市の図師大橋交差点から始まり、平山を通って、八王子まで行く一般都道です。町田市内の計画復員は20m、八王子市内は多摩ニュータウン区間では4車線+αのところもあり、幹線道路のようですが、町田市の一部区間は幅2mほどの狭隘道路があるのです。
さらに、車は通れない区間も存在すると言う、バリエーションに富んだ都道です。
(平山区間は幅の広い2車線で開通済みですが、開通以前の旧道(1車線)がまだ都道指定されています。)

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このあたりは多摩ニュータウン区間の都道155号線で、交差点の奥から八王子市、手前が多摩市です。
奥の道が4車線+αの広い幅だと言いたかったのですが、撮影場所間違えましたね。

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そしてこちらが、多摩市区間です。
一応ここも多摩ニュータウンなのですが、端ということもあってか、2008年にようやく開通しました。ここも計画幅員は20mですが、需要もそこまでないためか、半分くらいの幅でしか整備されていません。

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多摩市内はこんな感じの1.5車線が続きます。車通りはほとんどないです。
右の小高い場所がもともとの地面レベルなので、このあたりはかなり削っているんですね。

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そして、丁字路にぶつかります。ここから先は町田市に入ります。
道路計画上はこの先に直進する計画ですが、実現性はかなり低いと思われます。
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付近の地図はこんな感じ。丁字路に交わる道は町田市道で都道ではないようです。


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そして、丁字路を右へ曲がるとバリケード。幅約2メートル以上は物理的に入らせないようにしています。昔よりバリケードが広がった気がしなくもないのですが。
看板も物々しい明朝体のものがあり、東京都の設置です。

ちなみに右側の空き地は多摩ニュータウン事業として売り出し中。

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そして、再び丁字路にぶつかります。左右に交わるのが再び都道155号線になります。
といっても、右側は車は入れません。

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まずは右側から散策。柵が立っていて四輪車は進めません。これでも一応都道です。

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上の写真のような道が続き、見張らし広場に出ます。さっきの小高い丘の上です。
道はまだ続きますが、都道指定区間はここまでのようです。

この道は、若葉台から続く「よこやまの道」の区間のひとつだそうで、ウォーキングをされてるかたがいました。

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道には東京都の道界がありました。

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さて、狭隘区間です。南の町田市方面へ抜けます。2メートル以上幅の車は法的に入れません。小型車もすれ違いは考える道です。

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左右に柵があります。不法投棄が多いことからこうしていると思われます。

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どこの田舎や!という風景を横目に。

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切通みたいな区間もあって

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谷戸を抜けるコースも出現し

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くねくねっと曲がって

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ゴール

非常に楽しい都道
by yunomi-chawan1 | 2016-03-25 08:55 | 散策 | Comments(0)

尾根幹 長池公園脇の旧道

 舛添都知事が視察をして整備すると言ってから、にわかに本格整備に向けて進み出した南多摩尾根幹線道路、通称「尾根幹」。
 昨年のいまごろ、東側区間の都市計画を変更し、昨年末の優先整備路線(案)にも追加されるなど、4車線化に向けて現実味を帯びてきた。
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▲未整備の尾根幹
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 そんな尾根幹、唐木田より西側区間は概ね工事が完了して完成形になっているが、その区間に旧道が存在する。
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 尾根幹を相模原方面へ向かい、ちょうど八王子市に入ったあたりで始まる。ぐりーんうぉーくの西側、長池公園の近くと言えばいいだろうか。

 たまホームが見えたすぐ脇だ。案内標識もないのでよくわかりにくい。何気なく通りすぎてしまいがちだ。

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 周辺の地図はこんな感じ。緑色で示した道路が旧道だ。このうねうね感が旧道っぽい。
尾根幹はその名の通り、尾根道を通っているのだが、前述の通り旧道が市境なので、この旧道は自然地形を利用した道だと言えそうだ。

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 旧道に入るとすぐに車止めが出現する。四輪車は物理的に入れるのはここまでになる。ただ、法的な規制はない。あと、右側の事業所駐車場にお邪魔したら四輪車も入れなくはないけどやめましょう。

 一応旧道は現在の尾根幹から入ったところから始まるが、このあたりは現在の尾根幹に垂直に接続するために付け替えているようなので、車止めのあたりからが実際の旧道かもしれない。

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 旧道に入って180°転回すると、現在の尾根幹を越える陸橋を渡る。
 「長池上小山田陸橋」といい、歩道なしの2車線くらいの広さだ。現在の尾根幹と比べると狭い。

 できれば架橋年を知りたかったのだがよくわからないままだった。道が必要になって「廃道」にするならばメンテナンス費用もかかるこの橋は必要ないわけで、廃道にせず、旧道としていまも残っているのだ。

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 長池上小山田陸橋から稲城方面。この付近はこれで完成形。1枚目の未整備区間と比べると走りやすい。
 最近まで付近の制限速度が40km/hとあって取締ポイントだったが、道路に見あったように改善された。いまは50km/hか60km/hかだが、道路中央の制限速度標識が上を向いているからまた変更があるのだろうか。(多摩ニュータウン通りで50km/h表示が消されていて、そっちも変更があるのかも)

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 相模原方面。ここは尾根幹で唯一立体交差の交差点。こういう風に整備が進んだら走りやすいんだけどね…。

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 さて、話を旧道に戻す前に、多摩ニュータウン開発前の付近の道の状況を。地図に薄い赤で示したのが、開発前の道の位置だ。
 これらの道は自然地形を利用した古くからの道で、今ある道路もこれらのルートを概ね継承していることがわかる。古くは現在の長池公園の中を抜ける道があったようで、いまの園路とほぼ重なっている。
 尾根幹から東側の町田市は多摩ニュータウン範囲外で、当時からほとんど変わっていない。

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 長池上小山田陸橋を渡り終えると若干の右カーブのち、左へ大きく曲がる。
 道路の中央にはセンターラインの他、反射版まで残っていた。この道がいつまで本格的に使われていたのか知りたかったが、よくわからなかった。ただ、「多摩テックに行くのによく通った」というネットの書き込みも見られた。

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 左カーブから反対向きに見るとこんな感じ。S字カーブに近いかもしれない。

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 カーブ箇所の角には米軍の由木通信所がある。これがあるから廃道にできないのではないかと思えてきたり。
 
 この写真を撮っているときに携帯電話が鳴り出して超ビビった。

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 カーブから相模原方面へ。枯れ葉で覆われた路面に、人が一人歩ける程度隙間ができている。四輪車は物理的に通れないこの道も、一定数の通行はあるのか。
 夏になると両脇から草が侵食するらしいから冬場の方が良さそうだ。
 一時期は放置ごみが散乱していたようだが、それもなく綺麗。

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 道路標識も現存。下の黄色い看板は古い道に多いんよね。

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 先に進むと竹が侵食。重みに耐えられなくなったか。

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 そして進むと左カーブ。現在の尾根幹へと繋がる。前述の通り、ここのあたりから右の長池公園側に道があったのか。一応今でも園路はある。

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 そして尾根幹に接続。入口にもあったけど、とても需要を感じられない案内標識。
 昔は直進して道が続いていたようだが、その痕跡はない。

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 相模原側から見た入口はこんな感じで、不法投棄禁止の看板が掲げられていた。

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 最後に長池上小山田陸橋。立派な橋だ。
by yunomi-chawan1 | 2016-03-24 08:30 | 散策 | Comments(4)

南多摩尾根幹線 整備方針を策定 平面4車線化へはずみ?

東京都多摩地区南部を東西に横切る「南多摩尾根幹線道路」(通称:尾根幹線、尾根幹)の整備方針が2015年(平成27年)2月に策定され、同月18日に公表されました。

その後、2月から3月にかけて説明会やオープンハウスが開かれていました。

東京都の該当ページ(別窓)


"尾根幹"とは?


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南多摩尾根幹線道路は都市計画上の名前は「多摩都市計画道路3・1・6号南多摩尾根幹線」です。3は幹線道路を示し、1は幅員40メートル以上であることを示します。6は一連の遠し番号のようなものです。
都市計画上の起点は稲城市と調布市の市境(多摩川原橋)で、終点は町田市の町田街道との交点です。

都市計画道路の名前はあっても一般名称ではないため、これまで正式な通り名としての呼び名はありませんでしたが、2014年(平成26年)4月1日付けの公告で「南多摩尾根幹線道路」と通り名が名づけられました。その区間は町田市小山(町田街道交点)~稲城市百村(稲城福祉センター入口)です。稲城福祉センター入口~多摩河原橋は鶴川街道です。

暫定区間はあるものの、既に全線で開通していて始点から終点まで走り抜けることができます。総延長は16.6キロとなっていて、現在の平均的な幅員は43メートルです。
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東京都では、整備方針を示した前年の2014年(平成26年)12月に、「東京都長期ビジョン」を策定し、広域的な道路ネットワークの強化や防災性の向上、多摩ニュータウンの再生と合わせた地域の魅力向上などを目的として、本路線の整備を推進し、早期に広域的な道路ネットワークを形成することとしています。

また、本路線を「多摩地区の骨格を成す重要な幹線道路であるとともに、調布保谷線と接続して埼玉県から神奈川県に至る広域的な道路ネットワークを形成する重要な路線」と、位置付けているようです。
※調布保谷線と言うのは多摩川原橋から北へ行く道路です。




尾根幹の歴史

この項目は下記記事にまとめました。
南多摩尾根幹線の歴史・現況・今後について

都市計画変更のポイント


(一部引用あり)

●目的
南多摩尾根幹線の早期整備を実現するため、道路構造の基本的な考え方や今後の進め方を定める。

●基本的な考え方
★「渋滞の緩和、広域的な幹線道路機能確保のため、全線4車線とする
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資料の図をもとに作成
4車線は2車線より交通処理能力が高いとしています。また、4車線化によって、緊急輸送路の確保なども挙げています。
前者後者ともに、他の道路を開通するときや、線路を高架化するときも必ず持ってくる理由のひとつです(例として八王子南バイパスや調布駅付近地下化など)。

ただし、今回は4車線化にするというだけで、どのような道路設計にするかはまったくの未定でこれから考えることになる、としています。


★「沿道へのアクセスやまちづくりとの一体性などから平面構造とする
これまで掘割式で計画されていた道路を平面(地表式)に変更することとしています。
業務商業用地の誘致で賑わいを創出したり、地域の方も利用しやすいこと、整備維持費の低減を理由にあげています。

が、実際は一番最後のやつが理由でしょうね。説明会質疑でそう言ってました。「東京都版の事業仕分けのようなもので、掘割式が見直しされた」と。つまりは、尾根幹に掘割式は贅沢ということですよね。
実際、贅沢だと思います。甲州街道や東八道路など、都内の主要な道でさえ平面なのに、それより明らかに交通量の少ない尾根幹では…ね。

※なお、唐木田駅付近から西側の区間はもとから平面構造の都市計画だったため、変更はありません。



★「現在の道路用地を有効活用し、沿道環境に配慮した道路形態とする。
具体的には広幅員の歩道整備や植樹帯の整備があるとしています。
説明会で例にあげていたのが、調布保谷線です。あの道は、自転車専用レーンなども整備した広い歩道があります。
ただし、これらもまだ設計はこれからなので、すべて未定。

個人的には、尾根幹はアップダウンの激しい道なので、歩道を整備したところで調布保谷線ほど利用者はいないと思います。尾根幹は多摩ニュータウンの端の道という性格もあり、一部地域では住宅があまりありません。
自転車はそこそこの距離があって、アップダウンが激しいことを逆手にとって、トレーニングをしてる方をよく見かけます。


★「多摩市及び稲城市の市境付近はトンネル構造とし、保全地域に配慮したルートの検討を行う
若葉台地区のことです。ここは暫定的に計画上の路線を迂回するように対面式2車線で整備されています。
'77計画ではトンネルではなく山を切り崩す形での設計図となっていましたが、ここで陸生の貝の希少種が見つかったことから、保全地域に指定され、それを配慮した形にするそうです。
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↑トンネルルート検討区間の地図

西側の多摩大学付近が「連光寺・若葉台里山保全地域」に指定されています。指定は2014年(平成26年)11月14日です。尾根幹の整備方針を示した少し前に、この保全地域も指定されていることから、何らかの関係性があるのではないかと疑ってしまいます。
連光寺・若葉台里山保全地域を指定しました(東京都報道発表)
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今後の予定



今回都市計画を変更するのは唐木田駅から東側の区間で、西側区間は一部大妻女子大付近を除いて完成済みとなっています。
したがって、都市計画を変更する区間としない区間では予定が異なります。


★東側区間
東京都環境影響評価条例に基づいて環境アセスメントをする必要があります。

現地調査・測量・設計
 ↓ 
 ↓ 

都市計画変更
環境アセス

 ↓ 
 ↓ 

工事着手
完成


設計は複数案作り、それぞれについてアセスメントをしてよいものを生み出すとしていました。さらに、アセスメントを踏むことから、着工には3年か4年かかるそうです。


★西側区間(唐木田区間)
都市計画の変更がないため、アセスメントは必要ありません。

現地調査・測量・設計
工事着手
完成



こちらの区間は早ければ、春より巨大中央分離帯の土のすき取りを開始 するそうです。さらには唐木田駅付近の「多摩総合福祉センター前」交差点の改良工事を始めるそうです。



質疑応答(要約)



説明会での質疑応答です。約1時間ありましたが、出席者約50人からの希望者による質疑応答は時間内に終わりませんでした。
JR東海のリニア中央新幹線のアセスメント説明会にも行ったことがあるのですが、それと比べるとかなり丁寧に答えていたように感じました。


東京オリンピックも控えるなかで、尾根幹を走る自転車も増えると思うが、自転車対策はどう考えているか。
→自転車専用レーンの整備も含めて道路設計を検討していく。道路設計はこれからである。


尾根幹の広大な土地に多摩モノレールを八王子や是政まで伸ばす構想があるが、どうなっているか。
→交通審議会の中間発表で多摩モノレールについては、上北台から箱根ヶ崎、多摩センターから町田については整備を促進していくことが確認された。ただし、八王子や是政ルートはまだ構想段階で計画にはなっていない。


沿線の商業地が寂しいが、今後どうするのか。
→多摩市:「駅を中心としたコンパクトシティ」として、駅の中心に商業や医療施設、駅から歩いて暮らせる中高層住宅、その外側にはゆとりある戸建住宅と沿道型土地利用といった、整備計画をたてている。
稲城市:稲城市内の沿道には2箇所の未整備地があるので、整備を検討する。


武蔵野南線の陸橋は現時点では4車線化は不可能に見えるが、どうするのか。
→現在は上下の橋の間に空間がある。車道をあらたに空間の場所に橋を作るのか、それともどちらかに寄せるのか、なども含めて複数案つくって検討したい。設計はこれからである。


以前の説明会では側道を片側2車線以上にはしないといっていたが、今回の変更は片側2車線にするものではないか。環境への影響は。
→今回は本道を片側2車線で整備する。現在の側道部分は広大な歩道や植樹帯にする。環境への影響は少なくなる。掘割式でなくても、技術の進歩により以前より影響が少なくなっている。また、舗装についても地理が発生しにくい方法が開発されている。4車線化によって渋滞が減ることで、有害物質が減ることも確認されてる。


平面構造とするとあるが、八王子市内のように立体交差の交差点は作らないのか。
→幹線道路との接続は立体交差にする予定ではある。道路設計はこれから行う。


町田街道から先は行き止まりになっているが、どうなるのか。
→相模原市と協議して開通に向けた議論を行っている。

a0332275_12160816.jpg

参考:2014年(平成26年)11月9日に開通した小山沼陸橋(写真は工事中のもの)。開通で2車線から4車線になった。反対側は丁字路で相模原方面へは通り抜けできない。


プレゼン資料を配布してほしい。
→オープンハウスで分かりやすいように掲示したい。


その後のこと(2016年2月追記)


平成27年12月に示された「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)」において、今後10年で優先的に整備する路線に追加されました。
都議会録を見ても、地元選出の都議会議員さんを中心に働きかけが行われており、都の方も尾根幹の整備を推進したいとしているようです。

東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)-東京都報道発表


おわりに




沿線に見ものは少ないのですが、道路が様々に"変化する"ので楽しいのもありますね。

a0332275_17484910.jpg

沿道にはこのように上下線で高低差のある箇所がありますが、どう整備していくのかも気になります。


a0332275_17433590.jpg

いつになったら完成するのか…というのが多くの利用者の思いだと思います。用地確保はほとんど必要ない(既にほとんど完了してる)という、都内の他の計画道路とは違いますから、東京都の本気度が試されそうです。


2015年11月20日 改稿
2016年1月21日 図の差し替え
2016年2月17日 一部文章を読みやすく、図の追加、若葉台トンネル検討区間の補足
2016年3月28日 地図の差し替え
2016年9月27日 誤記訂正 タイトル変更
2017年3月10日 改稿
2017年11月18日 歴史の項目を別記事に統一

by yunomi-chawan1 | 2015-03-22 15:00 | 道路計画や開通など | Comments(0)


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